2021年3月24日

【賛否両論】最近流行ってるキャンセル・カルチャーって知ってる?

キャンセル・カルチャーとは

著名人をはじめとした特定の対象の発言や行動を糾弾し、不買運動を起こしたり放送中の番組を中止させたりすることで、その対象を排除しようとする動きのこと。ソーシャルメディアの普及に伴い、アメリカなどを中心に2010年代中頃から見られるようになった。他者の過ちを徹底的に糾弾する「コールアウトカルチャー」の一種。「You are cancelled(あなたは用無し)」と言って相手を切り捨てる、いわばボイコットのような現象だ。

キャンセルカルチャーの例として、奴隷制や人種差別に関わりのある歴史的人物の銅像を破壊したり、「Defund the Police(警察に資金を出すな)」という主張に否定的な意見を述べる人のキャリアを終わらせようと圧力をかけたりする、過激化したBLM運動が挙げられる。トランプ大統領も、彫像を撤去する行為などをキャンセルカルチャーだと非難した。

https://ideasforgood.jp/glossary/cancel-culture/:キャンセルカルチャーとは・意味

例えばアメリカではトランプ前大統領の熱烈な支持者で有名な大富豪のマイク・リンデルさん(枕といえばリンデル! テレビ通販でアメリカ人の枕問題を解決したと豪語するアメリカのジャパネットたかた!!)は、トランプを応援しているという罪で不買運動されて業績ガタ落ちしたり、

アメリカを発見したコロンブスはアメリカ開拓時代に人種差別をしていたレイシストだから許せない!! …のでコロンブスの銅像を破壊したり、


ハリー・ポッターの作者のJ・K・ローリングは、20年にトランスジェンダーを嫌うようなコメントをしたことでハリー・ポッターの不買運動をされたりしています。

日本でも近年キャンセル・カルチャーされる実例が多く見られ、最近では

『オリンピッグ』とお笑い芸人の渡辺直美さんの容姿をからかった演出を提案したことを問題視されて辞任した佐々木宏さんや、

ワイドショーで森喜朗前オリンピック委員会会長の女性蔑視発言に意見して『女性の味方』を気取っていたところ、自身が過去にした「好きなタイプは美人! 嫌いなタイプはブス…」と発言していたことを発掘されてブーメランがクリティカルヒットし大炎上した坂上忍さんなどがいます。

キャンセル・カルチャーのデメリットとは

上に挙げた例をみて、それらの何が問題なのかわからない方も多いと思います。

差別的な発言をしたり社会的功績をキャンセルされるだけの理由がある人が攻撃されるだけだから別に構わないと思いますよね?

そこで注目していただきたいのが1番最後に挙げた坂上忍さんの炎上した例です。炎上した原因である「好きなタイプは美人! 嫌いなタイプはブス…」というセリフ、実はこれ炎上するまで着ボイスとして販売されていたんですよね。
そしてこの発言がなされた当時は炎上するなんてことはありませんでした。もちろん誰かを傷つける発言であることには違いないんですけどね。

つまり、坂上さんの場合は過去の事例を現在の価値観で断罪したことになります。

そして価値観は常に変わっていきます。昭和の頃なら許された表現でも令和の世の中では炎上の火元になります。

ルパン三世の次元大介はタバコをかっこよく吸うから子供の教育上よくないみたいなことになります。

現在はキャンセルする側なので安心して坂上忍を叩ける皆も、10年後の意識のアップデートされた人たちから、未来の倫理観でぶっ叩かれるかもしれません。

結果としてすべての人の発言はリスクのない当たり障りのないものになり、リスクになりそうな話題にはそもそも触れないようになります(現在の価値観では“よい”発言でも、未来はどうなるかわからないためにそもそも発言しない)。

つまり、私たちには問題が見えなくなるわけです。

LGBTも他人の容姿いじりも生活保護や虐待児童など、キャンセル・カルチャーが一般的になっていくにつれて、私たちはリスクの高い議題について積極的に語ること自体を避けるようになっていってしまいます。

つまり、キャンセル・カルチャーはコブラ効果が働く余地があるっていうことですね!

感想

『歴史は繰り返す』

と昔からいうように、私たちの価値観は前の世代の行き過ぎたところを反面教師にしてアップデートされてきました。

しかしどんな価値観だっていき過ぎたらマイナスの面が見えてくるものなので、何回もアップデートするうちに以前に流行って否定された価値観と似たものになってしまうことがよく起こってきました。だから歴史は繰り返しているようにみえます。

そして現在、ノーベル賞作家が行き過ぎたリベラルに警鐘を鳴らし、

新型コロナウイルスの感染対策と中国の拡大戦略が世界的に国という枠組みを意識させて、19〜20世紀に流行った『国家主義』の世界が戻ってこようとしています。

キャンセルカルチャーもその一つで、自由で開かれた世界のための運動のはずが、ある種の同調圧力を産んで「差別する文化は差別してもいい」という機能不全に陥っています。

世界は論理的ではないのでアクションは線形にはリアクションません。

『善意』から起きた行動がよい結果に結びつくとは限りません。

私たちは歴史の振り子の転換点にいる可能性が高いです。

これは70年に一度あるかないかの機会なので、国際情勢や政局に注目していきたいですね。私たちはこれから歴史の教科書に載るような大きなシーンに立ち会えるかもしれませんよ!?

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