2021年5月17日

【天下三分の計】世界の国は大体3つに分けられるって知ってた?

みなさん『天下三分の計』という言葉を知っていますか?

そうです!

古代中国の三国志時代に蜀の劉備玄徳に『三顧の礼』で迎えられた“伏龍”諸葛孔明軍師が進言した大戦略のことですね。

魏の曹操が天下統一に向けて大きくリードする中、蜀と呉と魏の三すくみにして天下を取らせないようにする作戦です。

現代でも国家や企業レベルにおいて三勢力が拮抗し均衡を保つ手法を『天下三分の計』と表現することがあります。

その『天下三分の計』とは全く関係ないのですが、世界の国を大体3つに分けることができる分類法があることをご存知でしょうか?

この3つを知っておくと、日本から見たら奇妙に見えたり野蛮に見えたりする外国のやりかたの理解に繋がったり、逆に彼らから見た日本の変なところが、なぜ変に見えるのかわかったりします。

その国のルールに着目してみよう

この分類法を提唱しているのはグローバル教育のパイオニアとしてアメリカで人材育成に携わってきた渥美育子さんという方です。渥美さんは

人間が集団で生活する社会にはルールが不可欠だ。

そのルールは全文化に共通する3つがあって、その3つのうちどのルールが優先されるかでその文化の判断基準が形成されている。

と考えたようです。

この分類法では国ごとのルールのあり方に着目して『リーガル・コード』『モラル・コード』『レリジャス・コード』の3つに分けます。それではそれぞれどんなものなのか見ていきましょう。

法律や倫理を大事にする『リーガル・コード』

リーガルとは法律という意味です。

リーガルコードの国とは法律を何より重視する国のことです。

「そんなの当たり前だろ」と思うかもしれませんが、裏を返すと法律に書かれていなければ自由にやってもいいわけです。

代表的な国はアメリカ。

アメリカの法廷モノのドラマや映画を観てみたらよくわかりますよね。

移民が多く多文化な社会なので、“普通こうだよね”というコンセンサスがないから法律を最重要だとするのでしょう。

グローバル社会においては1番スタンダードな価値観ですね。

宗教が何より大事『レリジャス・コード』

レリジャス・コードの国とは、神の教えが社会の中心にある国です。イスラム国家がその典型です。

また国にとどまらずアメリカやヨーロッパのイスラム移民もレリジャス・コードで動く民と言ってもいいでしょう。

人間関係や道徳が大事な『モラル・コード』

神でも法律でもなく、道徳(モラル)によって一体になっているのが『モラル・コード』の社会です。南アメリカや東アジア、中国などが該当します。

日本もこのモラル・コードの社会に属すると考えられます。

全部言葉にしなくても、お互いのモラルに照らし合わせて考えたら、大体の雰囲気でわかり合えるよね!

と考えていることが多いです。

法律には書かれていないけれど『普通守らないといけないよね』という慣習法がすごくたくさんあります。

なので法律のどこにも書いてない『空気』を読むことが何より重要となります。

コードで色分けされた世界地図↓↓↓

https://www.kknews.co.jp/maruti/news/2014/img/1103_6ab.jpg

日本の空気、修正が難しい問題

モラル・コード社会は悪いことではないのですが、最近の新型コロナの問題で余ったワクチンを首長に打ったら「抜け駆け接種」なんて報道したりするような効率より平等を重視する私たちの価値観も、どこにも書かれていない『空気』なので、修正するのが難しいのが問題です。

沈みそうになっている船に救命ボートが来ても、全員が乗れないのは不公平だからと誰も乗らずに海に沈むのが、現在の日本の正義(ジャスティス)です。

コロナ危機が私たちの空気を変えてくれるのか、グローバル化が日本をリーガル・コード社会に変えるのか、それともこのまま変化が遅い元・経済大国としてタイタニックのように沈んでいくだけなのか、今後の日本は重大な岐路に立たされています。

最後に

いかがでしたでしょうか。

『リーガル・コード』『モラル・コード』『レリジャス・コード』

3つの軸で考えてみたら異文化理解もしやすくなるのではないでしょうか。

これから国際問題を考える際、このモノサシは役に立つのでぜひ覚えて使ってみてください。

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