2021年6月18日

野党はなぜ『内閣不信任案』を提出したの?解散総選挙が近い?ちょっと待って!?なんで不信任だと総選挙なの?

2021年6月15日、立憲・共産・国民・社民の4党が内閣不信任案を提出し、あわや解散総選挙かと思われましたが、大方の予想通り、同日午後に否決されました。

…ふしんにん?
…かいさん??

つながりがよくわかんない…

と、このニュースを聞いても、つまり何が起きたのかピンと来ない方が大多数だと思います。

特に野党が不信任案を出すと、なぜ内閣を解散して総選挙をする話になるのか繋がりが見えませんよね。

解散総選挙は国民の意思を反映するためのもの

日本には衆議院と参議院のふたつの議会がありますが、このうち衆議院には『解散』の規定が憲法で定められています。

これは法案のチェック機関である参議院に対して、新しい法案を作ったり、日々変化していく現在の国民の困りごとを解決するために、衆議院のメンバーの構成をできるだけ最新の民意を反映したものにするために総理大臣に与えられた権利です。

たとえば総理がどうしても国会を通したい法案があるとき、このまま国会に提出しても野党に弾かれそうな場合、総理大臣が

この法案をどうしても実現させたい!
そのためには否決してくる野党が邪魔だ!
なので一度衆議院を解散して選挙をやり直します!!

この法案に賛成の国民は与党の立候補者に投票してください!!!

と、こう言って衆議院解散を宣言すれば、国民が選挙で誰に投票するかを通して法案にイエスかノーかを反映することができます。

法案を通したい場合以外にも、今回の場合のように野党が内閣不信任案(いまの内閣のやり方、野党的には無しだわ。)を提出してきたさいに、野党に対抗して解散総選挙を繰り出すこともあります。

「あなたの内閣はダメですよ」と国会に言われたら、素直にそれに従うのが、総辞職。

「あなたの内閣はダメですよ」と国会に言われたら、なんだと!!!俺の内閣はまだ大丈夫だ!と言うのを証明する為に解散をしてもう一度国民から投票してもらい、「ほら、俺の内閣はまだ国民の信用があるだろ」と言わせるために解散があります。

内閣不信任案が提出、国会で可決された場合には

1.内閣は10日以内に総辞職するか

2.衆議院を解散して自分を含めた衆議院議員全員で選挙をやり直すか

のどちらかを選ばないといけません。

『選挙に落ちれば​ただの人』、重大な決断

「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちれば​ただの人だ」

昭和の政治家 大野伴睦

お客様は神様です。

どんな職業であってもお金を落としてくれるお客様には頭を下げて崇め奉らねばなりません。

しかしどんなことにでも例外はあるもので、数は少ないですが、仕事をしていると周りの皆が

先生!
せんせー!!

と勝手に崇めてくれる仕事がいくつかあります。

それは『作家』であったり、『医者』であったり、『学校の教師』もそうですね。『政治家』もそのうちのひとつです。

医者や教師は一度なってしまえばずっと『先生』でいられますが、政治家は選挙に落ちたらただの人です。

政治家以外に本職を持っている人ならいいのですが、政治家専業でやってきた人などは『無職』になってしまいます。

落選すると『先生』から一夜にして『無職』。

絶対に落ちたくないです。

というかできることなら選挙自体したくありません。

なので与党の政治家も野党の政治家も、絶対に自分たちが勝てる状況以外では解散総選挙につながる動きをしません。

内閣の『解散総選挙』も

野党の『不信任案提出』も

自分たちの政治生命を賭けた必殺技なわけです。

今回の不信任案提出は野党の『仕事してます』アピール

今回の不信任決議については野党が11日の国会で

「新型コロナウイルス対策についてもっと議論する必要がある」

として『3ヶ月の国会延長』を希望。

これを与党が拒否したことを受けて、立憲・共産・国民・社民の4党が内閣不信任案を提出したという流れになります。

これがなぜ野党のパフォーマンスなのかというと、出席議員の過半数をとらないと可決されないからです。

そして現在衆議院の過半数は与党が占めています。

そりゃ通るわけがありません。野党が全員協力しても無理です。

ではなぜ不信任案を提出したのかって?

9月の任期満了総選挙に向けたパフォーマンスでしかありませんよね。

今回の野党4党は、絶対に反撃をもらわないけれど自分の攻撃も当たらない間合いで、華麗に必殺技を繰り出したというわけです。

ところでみなさんは3ヶ月後、どこに投票するか決めましたか?

政治の仕組み国会