2021年6月25日

河野大臣のワクチンデマへの訂正と、世界で流行る陰謀論

まずはこちらをご覧いただきたい。

これは河野太郎ワクチン担当大臣が6月24日、自身のウェブサイトに投稿した、最近目立ってきたワクチンデマに対する訂正文です。

「ワクチン接種で遺伝子が組み替えられる!」

「長期的な安全性がわからない!」

「ワクチンを接種すると不妊になる!」

などの噂について、ひとつひとつ理由を挙げながら訂正しています。

短い文章ながら簡潔でとてもわかりやすいです。

ところでこの記事を読んでいらっしゃる方は最近、出所も不確かな情報が地上波も含めたメディア全般でまことしやかに語られていることにお気づきでしょうか。

実は現在私たちは、大量のフェイクニュースに騙されやすい環境に生きているのです。

テレビでもお馴染み、学者・コメンテイターの藤井厳喜先生ですら、裏取りのないソースで意見をしていた。

こちら「新型コロナウイルスは、実は人工的に改変されたものだったとインドの学者が指摘していた」とニュース番組内で藤井先生が語っているシーンなのですが、実はこの放送がなされたときにはインド人学者の意見はすでに学会で否定されていました。

つまり、誤情報が真実であるかのように流されていたわけです。

情報が多すぎて逆に真実がわからなくなっている

昨年アメリカの大統領がトランプさんからバイデンさんに変わった選挙でこんな噂が流れました。

トランプが負けたのは投票データが改竄されたから!!

トランプは改竄の証拠を押さえるために特殊部隊をドイツにある選挙管理サーバーを管理しているビルに送った!!

そこでバイデンの味方をして不正工作を行なっていたCIAと銃撃戦があった!!

死傷者も出た!!!!

ドイツでアメリカ軍とアメリカの諜報機関がドンパチやったっていうのです。

明らかにウソっぽいですよね?

B級アクション映画のストーリーみたいです。

実際ウソでした。

現在このウソを広めたことでトランプ大統領やその支持者のジュリアーニ元ニューヨーク市長は、サーバー管理会社のドミニオン社から裁判を起こされて多額の慰謝料を請求されて困っています(総額でスカイツリーの建設費用3回分くらい)。

この他にも2016年の大統領選挙で流れた『権力者たちがピザ屋の地下で人身売買をしている』という【ピザゲート陰謀論】や

アメリカの大富豪にしてトランプ前大統領の友達のエプスタインさんが【ヴァージン諸島】に未成年の女の子を数十人集めて世界中の金持ちを招待して違法なパーティーを行っていた!

などといった荒唐無稽なニュースが流れました。

冷静に考えると信じる方が馬鹿らしい作り話ですよね?

これはアメリカの話ですが、最近では日本でも根拠のあやふやな話を信じる人が増えてきています。

「5Gの電波が新型コロナウイルスを拡散している」「コロナワクチンを接種すると、5Gの電波に操られてしまう」というトンデモ説や、冒頭で河野大臣が訂正しているような「ワクチン接種で遺伝子が組み替えられる」「長期的な安全性がわからない」「ワクチンを接種すると不妊になる」という一見ありそうなハナシもあります。

なぜフェイクニュースがたくさん出るのか?

しかしなぜフェイクニュースがこんなにも流行るのでしょうか?

その理由の一つとして情報が多すぎることがあります。

例えばこの藤井厳喜先生の説をソースを示して否定している奥山真司さんは『学者』で、否定する根拠は英語で書かれています。

私たちがある物事をウソかホントか判断するにはそもそもまでさかのぼって『裏取り』する必要があります。

そして『裏取り』にはとても深い専門家レベルの知識が必要です。RNAとDNAの違いから、外国のメディアの形態や会社の信頼度、大国の思惑。

とても網羅しきれる範囲ではありません。そんなこと毎日報道される大量のニュースに対して行なっていたら、日が暮れてしまいます。

なので私たちはそれぞれ自分たちの信用できる『ご意見番』を信じるようになりました。

2chのひろゆきを信仰する人もいれば

竹田恒泰を崇める人もいますし

朝日新聞を信心している人もいます。

真実が何か分からない時代、信じるべきは…

「誰が言うかではなく、何を言うかが大事だ」

という名言があります。現代の価値観を持った皆さんは「それはそうだよね」と同意してくれますよね?

王様が言おうが奴隷が言おうが正しいことは正しいし、間違っていることは間違っています。

しかし現代においては情報が多すぎるので

「何を言うのが正しいのか分からないので、誰が言うのかで判断するしかない」

状況になってしまっていることはとても面白いですよね?

でも面白がってばかりもいられません。

私たちはフェイクニュースに踊らされないためには誰を信じればいいのでしょうか?

その答えはありません。誰だって完璧ではありません。

間違う可能性があります。

なので何事も信じ過ぎないようにしましょう。

ひとつの答えに全部賭けるのはリスクが大きいです。

複数の意見を「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」くらいに留めてチェックしておくくらいが安全です。

だってどんなにトンデモなニュースだって『真実』である可能性があるんですから…

今回の記事で紹介した陰謀論の中には一つだけ、物的証拠と証言が揃っていて裁判で有罪判決まででた『真実』が紛れています。

どれだか分かりますか?

ヒントは『ロリータ・エクスプレス』です。

現実は映画より面白いですね!!

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